新原歯科医院

院長ブログ

虫歯はないのに歯が痛む話2

根尖性歯周炎と言う病名の疾患があります。なんらかの原因で骨の中に埋まっている歯根の先端の周囲に炎症が起き、骨の中で膿がたまったりします。人相が変わるほどの腫れを伴う事も多いです。虫歯の痛みを我慢しすぎて歯髄壊死により起こることもあれば、根の治療をして、(神経をとって)かぶせものをして、治療終了してから何年もたってから、新しい虫歯ができなくとも、根の治療をした歯の数パーセント(治療の巧拙によってパーセンテージは高くなるかもしれませんね)はこのような症状を発症することがあります。

 

急性症状がきついときは、麻酔も殆ど効かないし、市販の痛み止めでは効果がうすく、何日も眠れない夜を過ごす患者さんが多いです。また、治療もやっかいなときがあります。うまく膿を出せれば強い痛みをとることが出来ますが、一度根治(根の治療)がしてある歯の場合には、根管内を根尖まで穿通することが非常に難しいこともあるのです。患者さんにとっても私たちにとっても非常に辛い治療になることもあります。再治療不可能で残念ながら抜歯になることもときおりあります。

 

一度根管治療が施されたあとに根尖性歯周炎をおこすと、治療の成功率は6割から7割と言われますが、私の経験から7割くらいかなぁ・・・。根管の形状であったり、症状の重さであったり、治癒を妨げるファクターが多々あります。歯医者に行けばすぐ痛みもとれ、治療もすぐ終わるとはかぎらないことが多いんですよ。身体に大きな怪我や病気をすると、手術の成功率100パーセントと言うことはないですよね?たとえば癌になったとすると、うまく手術や治療を終えて寛解しても数年後に再発したり、転移したりすることも多いですし、幸いそういうことがなくとも術後の後遺症はかなり覚悟しないことも多いでしょう。口の中の病気(歯の疾患も含めて)もなかなか皆さんが思うほどには簡単にはいかないこともある、と言うことを知っておいて頂いて、大切にして頂きたいです。

  カテゴリ:歯の話

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