新原歯科医院

院長ブログ

アーカイブ: 2月 2014

日本とアメリカの歯科医療費

30年前に日本に帰って来たときに驚いたことがいくつかありました。その一つは医療費の差です。

 

大学でもかなりの人数を治療してきて、医療費はこんなもんだという理解をしていました。アメリカでは歯科大で学生が治療するときの治療費は、普通の歯科診療所の半額程度です。

 

学生が治療しますから遅いです。でもステップごとに指導医のチェックを受けますから治療の質はとても高いと言えます。ですから結構遠いところから(一時間以上かけても)いらっしゃる方も大勢いました。

image2013102901歯界展望 2009-8 より

見づらいですが、これは数年前に歯科の専門誌で見つけた、日本、アメリカ、スェーデンの歯科医療費の比較です。私がいたころ(1973~1983)のアメリカではこの表の半額以下だったように記憶しています。

 

例えば、奥歯が虫歯で痛みが出たときですが、ほとんどの場合根管治療から始まります。日本では8700円、アメリカは15~20万円ですね。そのあと歯を保護するためにクラウンをかぶせなくてはいけませんが、これが日本では1万2千円強、アメリカは15~20万円です。

 

日本の保険治療では患者さんはその3割を負担します。つまり日本で6千円かかる治療費はアメリカで同等のことをすれば30万円以上かかると言うことですね。

 

クラウンに関しては、アメリカや先進諸国で使う主な材料(セラミック、金、ジルコニア等)は日本の保険ではカバーされませんから、そのような(外国では普通、標準の)治療は日本では自費診療として各医院で費用が違います。

 

私の医院では12万円前後です。根管治療は保険でカバーされますから、私たちはアメリカやスエーデンの歯医者さんたちの2割以下の報酬しかいただいていません。

 

みなさんは日本の医療費は高い、と思わされて来ていますが、他の先進国と比較して書かれた記事などを読まれたことは少ないのではないでしょうか?前記のように同じ治療の単価は日本は他の先進国よりはるかに低い水準に抑えられています。

 

ヨーロッパの保険制度については私は殆ど知識がありませんが、多くの国で何らかの社会保険制度があるように聞いています。

 

国によって制度も運用の仕方も違うのだろうと思います。ある国では定期検診を義務付け、それを守った場合のみ保険治療を受けられる制度があると聞いた記憶があります。

 

アメリカでは社会保険制度はありません。(低所得者向けの、いろいろ制約のある保険はあります)ですから痛みに苦しんでいる人でも治療を受けられない事がままあるのです。

 

これは社会問題にもなっていますから、以前から政府は新たな保険制度を立ち上げようと議会と交渉を続けています。でも医療とはお金がかかるものなんですね。難しいと思います。

 

日本では個々の治療に関して診療報酬が低く抑えられているおかげで殆どの人々が治療を受ける事が可能です。これはとても素晴らしいことですが、施設の維持、更新等には医療機関はとても苦労します。

 

治療の質に関しては頑張っていますが、使える材料は限られます。人件費も上げられないし、技工士さんたちや、材料業者さんたちもかなり苦労して経営しています。

 

ま、大変でない仕事なんてありませんから・・・。

 

ときどきマスコミが医院(医であったり、歯であったりですが)の一か月の収入は・・・と言う記事を作ることがありますが、収入とは売上であって利益ではありません。収入マイナス経費の利益が・・・、と言う記事はあまり見ませんね。何故なんでしょうか。

 

歯科の場合、一度のアポイントメントにかかる治療費の平均は4千5百円程(3割なら千5百円)だそうです。治療によっては大きなケースでは患者さんの負担が1万円を超えることもたまにはあります。少ない時は2百円くらいのときもあります。

 

高いと思われるかも知れませんが、患者さんがお支払いになった額の約3倍が私たちの取り分だと思って頂ければ、私たちの収入はわかります。そこから家賃、人件費、技工料金、etcを引くと利益になります。

 

他の国々と比較してしまうと悲しい報酬ですが、日本のみなさんはいつでも(他の国よりはるかに安い費用で)だいたいのケアは受ける権利がある、と言うことは素晴らしいことだと思います。

 

アメリカの大学で救急歯科のローテーションに入った時、簡単に痛みを取ることが出来、治療可能なケースなのに、それをするための費用がないため、(抜歯のほうがはるかに安く済むことも多く)抜かざるをえなかったり、痛み止めを処方することしか出来なかったこともありましたから・・・。

 カテゴリ:アメリカの歯医者の話, 歯の話

村田選手・3連続KO

やってくれましたね。村田選手、アマチュア世界一の力が進化しています。ボブ・アラムさんが期待をこめて、大事に彼を育てるべくいいマッチメイクをしてくれている事もありますが、彼の実力あってこそだな。

 

始めの2ラウンドは頭を振って新しい村田を見せていましたが、やや(私の目には)ぎこちなかったですが、3ラウンドの途中からはそれをやめて前に出ました。

 

アップライトではなく前傾姿勢をとるところは良かったと思います。前の試合に比べてエルボーガードでボディーへのパンチをうまくガードしていたのは大きな成長かと見えました。

 

いいアッパーでチャンスを迎えてもはやらずにガードを固めて、慎重に決めに行きました。素晴らしい落ち着きですね。(さすがにアマの世界チャンピオンです)

 

日本のボクシングの歴史を変える重量級の期待の星です。順調に成長して、近い将来に世界を驚かせるボクサーになってくれることを本当に祈っています。

 

いつの間に、日本ボクシング史上最高の黄金時代になっているのかも知れません。村田、内山、井岡、八重樫、井上、河野、山中、・・・長谷川穂積君は・・うーん、頑張ってほしいけど・・・。

 

これから楽しみな試合がいっぱいです。

 カテゴリ:スポーツの話

2014/2/19・古野光昭ライブat銀座スィング

久しぶりに古野さんのライブ行って来ました。仕事の帰り、セカンド・ステージに間に合いました。メンバーは、石井彰(ピアノ)、長谷川ガク(ドラム)、纐纈(こうけつ)歩美(Aサックス)でした。

 

本当はドラムは大坂昌彦さんの予定だったのだけど、インフルエンザのために長谷川さんがトラ(代役)に入りました。人気ナンバーワンの大坂さんの代役ですが、いい感じで叩いてくれました。

 

石井さんは昔、日野皓正さんのバンドで活躍して有名です。いいグルーブのフレーズを弾いてくれました。

 

纐纈さんは(難しい読みですね)デビューしてすぐメジャーになったというか、人気サックス奏者ですね。私がよく行く小岩コチに毎月出ていますので何度も聞いていますが、いつもパワフルな演奏でたのしませてくれます。

 

古野さんはそのテクニック、美しくまたビートの効いたサウンドにあの素晴らしいフレージングは、私の中では日本の第一人者です。何人も大御所と言われるベーシストがいるのでしょうが、私好みの素晴らしいプレーヤーです。

 

彼のベースのバッキングはとても美しく、他の人のソロのバックなのについつい私の耳と目は古野さんを追っています。もちろんベースのソロは抜群です。

 

古野さんのソロではないのにバックでの演奏にときおり「いぇーー!うぉーー!」と叫んでしまったりします。もちろん他のメンバーの演奏も素晴らしかったですよ。4人とも楽しそうに、お互いに小さく「いぇー」と声かけて笑顔での演奏でした。

 

松坂屋の裏にあったスィングシティーを閉める前には、古野さん、ピアノの辛島さん、大坂さんのトリオを何度かやりましたが、素晴らしかったなぁ。

 

昨日も大坂さんと古野さんが一緒にやるのを楽しみにしていたのですが、大坂さん病欠で残念でした。

 

またいつか、3人のトリオを聴きたいものです。大坂さんはともかく、古野さん、辛島さんはそろそろお歳を召して来ていますからね。(失礼!)

 カテゴリ:日々のこと, 音楽の話

ソチは雨

ソチ冬季オリンピックも終わりに近づいてきましたね。今ノルディック複合LHが終わりました。渡部選手、転んでしまいました。残念でしたね。

 

それにしても、いつ見てもコース以外には雪が積もっていませんね。今日も雨です。東京の方が雪多いんじゃないの?

 

冬のオリンピックにしては珍しい暖かい気候ですね。観戦する人たちは楽かもしれませんね。こういうのもいいのかな?選手たちはベタ雪に苦労してるかも知れないけど。

 

プーチンさんの(気まぐれな?)「ここでオリンピックをやろう」という言葉から始まったプロジェクトらしいですね。

 

ジャンプ台他色々な競技場、施設を何もなかった所に新しく作らねばならなかったようです。その為に、多くの人々が強制収用により土地、家屋を奪われたと言う話を聞きました。そういうことはあまり報道されませんね。

 

日本でそんな事したら、成田の時のように大騒ぎになるでしょうね。特に共産党は猛烈に抗議することでしょう。ロシアの同胞には抗議しないのかなぁ・・?

 

 カテゴリ:日々のこと

つぼみのままで

2週連続の週末の大雪になりました。亀戸駅までの遊歩道、桜並木ですが、雪の重さにたえかねたか、枝がいっぱい落ちていました。

 

結構太い枝も折れて落ちてます。夜中は風も強かったんでしょうか?自然の怖さを感じます。

 

いっぱい蕾がついた枝が多かったです。この雪に耐えられれば1か月後には綺麗な桜の花が咲いたのでしょうね。

 

残った枝もかなり垂れ下がっているものがあります。また元気を取り戻して、折れて落ちたつぼみたちの分も美しく咲いてほしいものです。

 

それも自然の素晴らしさでしょうか?

 カテゴリ:日々のこと

Swing it boys

フィギアスケートの団体戦という種目でアイスダンスを見ました。いやぁきれいですね。かっこいいですねぇ。ペアとはまた違う良さがありますね。

 

カナダ(だったと思いますが)のアイスダンスチームが私の大好きな「Dream a little dream of me」と「Cheek to cheek」をBGMに使っていました。

 

そう、ジャズは元々ダンス音楽だったんですよね。アイスダンスにぴったりでした。それも、あの声はルイ・アームストロング(サッチモ)です。

 

となると、デュエットのあの声はエラ・フィッツジェラルドでしょうか?持っているCDを探してみました。たしかデュエットのアルバムひとつ持ってたはず。

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ありました。「Cheek to cheek」は入ってました。この歌を歌う歌手は多いです。ときどきライブでも聴きます。「Dream a little・・・・」はそれぞれのソロのアルバムに入っていましたから、合成したのかも。

 

他にもいくつかこの二人のデュエットアルバムはあるそうなので、どこかで一緒にやっているかもしれませんね。この歌を歌う人は少なくて、めったにライブでは聴けません。

 

「Cheek to cheek]は多分フレッド・アステアのミュージカルで使われていたと思います。トム・ハンクスの「グリーン・マイル」でも感動的な使い方をしてました。

 

このエラ&ルイのアルバムでは歌のあとにルイのトランペット・ソロに入ります。その時にサッチモがバックのバンドに「Swing it boys!」と声をかけてソロに行きます。(坊やたち、スィングしようぜ!)みたいな感じでしょうか?

 

たまに同年代の人にも「Boys」と言うこともありますが、普通は年下、格下の人に言うのだろうと思います。

 

サッチモに「Boys」と呼ばれたバンドのメンバーはというと、ピアノがオスカー・ピーターソン、ベースにレイ・ブラウン、ギターがハーブ・エリス、ドラムはバディー・リッチです。

 

もう全員が伝説、レジェンドと言っていいですよね。ピーターソンは当時32歳だったそうです。50代の大御所ルイ、エラは40代、この二人からすればこのオスカー・ピーターソン・トリオ+1はまだまだ「Boys」だったんですね。

 

アイスダンスを見ながらそんなことを思い出しました。エラもルイも最高です。

 カテゴリ:スポーツの話, 音楽の話

美しき敗者と絶対王者

冬季オリンピック開会前に昔の名場面などが多々放映されていました。子供のころに比べると段々興味が薄れて来ていますが、懐かしい映像を見るとスポーツおたくの私にはいろいろな思いでが蘇って来ます。

 

札幌の日の丸飛行隊、長野のスケート清水選手の映像が流れました。

 

札幌のジャンプ代表で一人だけメダルを取れなかった藤沢隆選手がすぐに思い出されます。

 

彼はそれまでの日本ジャンプ陣を引っ張って着た功労者でした。前年度には欧州のジャンプ週間で何勝もしていて、日本を代表する名選手だったのです。

 

残念ながら本番の地元のオリンピックの年には不調に陥りました。70メートル級(当時はノーマルヒルをそう呼んでいました)の1本目はいいジャンプをしましたが、2本目で下位に沈みました。

 

4人の日本代表が並んでいるシーンがよく出て来ます。一番右で少しうつむき加減で手を振っているのがただ一人メダルから遠ざかった藤沢選手です。どんな思いだったのか・・・、我々には想像もつかない思いでしょうね。

 

長野オリンピックの映像では、スピードスケートの清水選手が大柄なヨーロッパの選手を左右に従えて金メダルを嬉しそうに掲げていました。

 

私には堀井学選手のことがすぐ思い出されます。やはりずっと日本、いや世界のトップを走ってきた選手です、その前(だったかな?)の大会では銅メダルをとりました。地元長野では金メダルの有力候補でした。今は議員さんですね。

 

この大会の前にスケート靴に革新が起きていました。スラップスケート、今はみなこのタイプの、ブレードが後ろの部分が靴に固定されていないスケート靴を履いているらしいです。

 

すぐに新しい靴を試して使い始めた選手と、少し試すのが遅れた選手とに別れました。まさかそんなに大きな違いが出ると思わなかった選手も多かったのでしょう。

 

清水選手は前者、堀井選手は後者でした。スラップスケートに適応する時間が足りなかったのでしょう。全く滑りに精彩を欠いて下位に終わった堀井選手が目に涙を光らせながら気丈にインタビューに答えていた場面が忘れられません。

 

藤沢選手も堀井選手も美しき敗者でした。

 

私がアメリカにいた時にレークプラシッドで冬季五輪が開かれました。地元の大会でしたからアメリカでは連日オリンピック特集が組まれて大騒ぎでした。

 

この大会のスピードスケートで男子の5種目全てに金メダルと言う(おそらくもう2度とこういう快挙は達成されないと言われています)物凄いパフォーマンスを見せた21歳のエリック・ハイデン選手のことは忘れられません。

 

オリンピック前からとても話題になっていていろんな番組で紹介されていました。妹さんのベス・ハイデン選手も金メダル候補でしたが、プレッシャーの中アメリカが期待した結果は出せませんでした。

 

試合後のインタビューでベス選手が「本当にあなた達は・・・!」とマスコミに怒りをぶつけていたのも忘れられません。どこの国でも一緒ですね。選手たちに必要以上にプレッシャーをかける人たちがいます。

 

それに比べてエリック選手は本当に「飄々として」と言う言葉がぴったりの選手でした。ものすごいプレッシャーがあったはずですが、彼はそれを感じさせることなく戦い抜き、ヨーロッパの、いや世界中の選手、観衆を驚かせたのです。

 

オリンピック後のあるトークショーで(ジョニー・カーソン・ショーだったかなぁ?)「自転車やりたいんだ」と言っていたのが新鮮でした。

 

そのあとメディアに出なくなり、どうしていたのか?と思っていましたが。あっさりスケートから引退して医学部に入り整形外科医となって活躍しているそうです。スケートでお金をかせごうとは思っていなかったそうです。この頃が、本当のアマチュア選手が活躍した最後の時代かも知れませんね。

 

自転車競技も始め、北米の大会では優勝し、なんとツール・ド・フランスにも出場したというのですから、ほんとうにすごい・・・、と言うのか何というのか表現のしようがありません。ただあのレークプラシッドでは、まさに絶対王者でした。

 

モーグルの上村選手は残念でしたが、きっと彼女も「美しき敗者」として記憶に残る選手になるのでしょう。そして、それはもはや敗者ではないのかも知れませんね。

 

 

 

 

 カテゴリ:スポーツの話, 日々のこと

2月9日(大雪、のち晴れ)

昨日の吹雪から一転快晴ですね。都知事選の投票に行く道すがら、あちらこちらに雪ダルマが立っています。子供たちは元気ですね。

 

私の子供たちが小さかった頃はこんな日はそりやスキーを持って近くの荒川土手でいつまでも遊んでいました。公園で遊んでいる子供たちを見ると、子供に付き合う親御さん、(あるいはご祖父母の方たち)大変だなぁ、と昔を思い出します。

 

この雪で土日の予定は中止にしました。久々にのんびりした週末のような気がします。

 

慣れない雪かきで筋肉痛になる人多いでしょうね。昨日から救急車のサイレンも何度か聞こえました。けがをする方が少ないことを祈ります。

 カテゴリ:日々のこと

雪国

国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった。・・・・川端さんの小説はこんな感じだったっけ?

 

トンネルはくぐっていませんが、オリンピックを見ながら晩酌をしていて、下のローソンに卵を買いに行ったらそこは雪国でした。

 

スノボのスロープスタイルって結構おもしろいなぁ・・・、あの高さすごい・・・、などと思いながら外を見たら、吹雪です。

 

ちょっと歩いてみたくなりまして、これからサンストリートのツタヤに行って見ようと思います。

 

遭難しなければまたブログを続けられると思います。請うご期待。

 カテゴリ:日々のこと

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