新原歯科医院

院長ブログ

全米オープンゴルフ・2015

先週末、US Open Golf Tournament が、ワシントン州にあるチェンバーズ・ベイ・ゴルフコースで行われました。21歳のジョーダン・スピースが劇的な優勝をとげ、マスターズに続いてメジャー2勝目を、それも同年にマスターズ、全米オープンの連続メジャー勝利と言う、過去5人しか達成していない偉業を成し遂げました。(ニクラウス、パーマー、ホーガン、タイガーらと並んだ訳です。凄いねぇ)

スピースハンサムですねぇ・・・。まだ21歳、すっごい好青年だそうです。

 

月曜日、帰宅して晩酌をしながら録画しておいた中継を観ていました。16番で首位タイだった同組のグレースがOBでスコアを落とし、ジョーダン・スピースはバーディー、2位に3打差をつけたのもつかの間、17番ではスピースがまさかのダブルボギー。最終組のダスティン・ジョンソンがタイで並んで来ると言う激戦になりました。

 

ジョーダンは最終18ホールをバーディーで5アンダーとしてホールアウト、この時点で4アンダーで先に上がっていたウーストヘイゼンの優勝はなくなりました。(彼は最後の7ホールで6個のバーディーを奪い、あわや優勝というところまで来ていたのです)

 

最終ホール、スピースはバーディーフィニッシュ、5アンダーでホールアウト。最終組のジョンソンは18番のパー5をツーオンして来ました。250ヤードほどのセカンドショットをなんと5番アイアンで打ってくると言うPGA切っての飛ばし屋ぶりをみせつけました。600ヤード近いパー5、ドライバーは350ヤード飛んでいました(驚!)。

 

見事にツーオン、それもカップまで僅か4ヤード程でしょうか?これをワンパットのイーグルならば逆転優勝、ツーパットでもプレーオフという優位に立ちました。

 

そして、そのファーストパット・・・、なんと録画が切れてしまいました!プレーが長引いて中継時間内では収まらなかったのです。アナウンサーが「中継を延長してお伝えします・・」と言ったあとでした。録画は中継延長に対応していないので、時間通りに終わってしまいました。それにしてもなんてタイミングで切れちまうんだ!思わず「F○○○!」と叫んでしまった私でした。

 

同じように録画されていた方々も多くおられたんではないかな?同じように叫んでしまった方もきっといらっしゃることでしょう。気持ちはよ~~く解ります。

 

実はニュースでジョーダン・スピースの優勝は知っていましたから、あぁ、ここからスリーパットしちゃったんだなぁ・・・、とは思いつつ、観たかったなぁ・・・。大激戦でした。

 

日本勢は結局松山選手以外は予選落ちしてしまいました。孤軍奮闘の松山くんは18位、立派な成績ですが、彼はこれでは満足していないのは明らかでした。全英には期待したいところです。

supお互いをリスペクトしている二人です。

 

熱戦が繰り広げられたUS-Open でしたが、今回のコースについて多くの議論がなされた大会にもなりました。名匠ロバート・トレント・ジョーンズJr.の設計で作られたパブリックコースです。彼の父親のジョーンズSr. やピート・ダイと並ぶ有名なコースデザイナーです。日本にも彼の設計したコースが多くあります。

 

そのジョーンズJr.さんが思い切ったデザインをしました。フェイスキュー芝をスコットランドから輸入して、まさにスコットランドのリンクスコースをワシントン州の採掘場跡地に登場させた訳です。

saikutu元々はこうだったそうです。

 

センバーこうなりました。

 

しかしそのコースは大ブーイングを浴びました。大会前から多くの悪評が噴出していましたが、あのゲイリー・プレイヤーさんは、「私の人生で初めて見る、ばかげたコースだ・・」というような言葉で酷評しました。

 

実際にプレーした選手たちは、主催者のUSGAに気を使ってあまり文句は言えないのですが、さすがに多くの嘆き節が聞かれました。

 

観ていても、あの凄い傾斜(グリーンもフェアウエイも全てです)には驚かされました。そして固い地面にボールが止まりません。

 

その難しさ故でしょうか、フェアウエイの幅は普段のUS-Openでは考えられないほどの広さに設定されていましたが、止まらぬボールはフェイスキューのラフやポットバンカーに吸い込まれ、世界トップのプロゴルファーたちにさえ楽はさせませんでした。

usopen

 

グリーンに関しては、設計者や製作者たちにも想定外のことがあったようで、同情の余地もあります。8年前に完成したこのコース、2年前までは綺麗な緑のグリーンだったそうなんですが、急に地元のポアナ芝に侵入されあっという間にまだらのミックス芝になってしまい、どうすることも出来なかったとか・・・。

 

そのためにボールが急に跳ねたりして、ライン通りに転がってくれないアンフェアなグリーンになっていました。全プレーヤーがこのグリーンに泣かされました。

 

ゲイリー・プレイヤー氏も今や一流のゴルフコース設計家の一人です。いいゴルフコースの条件の一つとして、「どんなレベルのゴルファーでも楽しめる場であるべきだ、」という事があります。たしかにこのコースでは私たちのような月一ゴルファーには楽しめるコースではないかもしれませんね。

 

ただ、こうでもしなければ道具の進化により圧倒的な飛距離を手に入れた今のプロゴルファーたちのスコアは抑えられなくなってきているのも事実だ、とゲイリー・プレイヤー氏さえ指摘していました。彼曰く「アマチュアゴルファーの危機だ」そうです。

 

ただ、そのためかどうかは解りませんが、最近ではまれにみる熱戦を生んだ戦いではありました。このコースについての議論はまだまだ続くんでしょう。数年の間にどう総括され、どういう評価をされるのか?これも面白い事かも知れないね。かなり違った趣のコースですが、ピート・ダイがTPC-ソウグラスを造った時も当初かなり悪評高かったですけどね・・・。

 

さて、関係ない事ですが、このコースはパブリックコースなので、クラブハウスがなく、そのために大きな特設テントを幾つか作って、ロッカーやら、いろんな施設を仮に作って使っています・・・、というようにアナウンサーさんが説明していました。

chanbarこれがクラブハウスなんでは・・・?

 

私も40年近く前、カリフォルニアのパブリックコースに毎週のように行っていた時期がありました。決してハウスが無いわけではないんだと思います。

 

高級なメンバー制のゴルフ場や日本の多くのゴルフ場のような大きな豪華なクラブハウスはパブリックコースではあまり見かけませんでした。小さな小屋に受付とスナックバーのようなところがあるだけのハウスがあるところが殆どでした。着替え用のロッカールームなどありません。小っちゃいシャワールームくらいはあったのかなぁ?入ったことないんで知りませんけど・・・。

 

誰もわざわざ着替えてゴルフしませんし(夏は結構汗びっしょりでしたけど・・・)、豪華な昼食をとる習慣はなく、スループレーが常識です。ゴルフシューズだってはいてる人の方が少ないくらいですが、それも駐車場で履き替えてきます。

 

あの頃(1970年代後半)日本からの駐在の会社員さんたちが増えて来た時期でした。ある時にそれらしい方が前の組をプレーしていました。ハーフ終わったらハウスに入っちゃって出て来ません(アメリカの習慣をご存じなかったんでしょう)。私と一緒にまわっていたアメリカ人たちは呆れた顔で「あいつ何やってんだよ・・・?」と言っていた事を思い出します。

 

私は、と言えば、日本に帰って来て初めは戸惑いましたが、歳とともにこうやってのんびり昼食休憩をとりながら(少々のアルコールとともに)ゴルフするのに慣れてしまい、中々これも(日本の文化も)いいもんだと思うようになって来ています。

 

また話が飛びますが、2020年の東京オリンピックにはゴルフ競技が入りました。名門霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越にあるそうです。私など庶民は入れてもらえません)で開催される事に決まったようですが、「パブリックの若洲でやりゃぁいいじゃん!」と言う意見が最近多く聞かれて来ました。

 

若洲には練習場も小さな籠の中のしかないし、設備も・・・、等の理由がいろいろと説明に使われます。でもあの周りにはいまだに空地がいっぱいあるし、今回のUS-Openのように工夫してやる方法はいくらでもありそうにも思えます。

 

現PGA会長の倉本さんや、解説者(?)のようなタレントのようなゴルフプロのタケ小山さんからも会場変更賛成の意見が出ていますが、やっぱり利権も関係しているんでしょうかねぇ・・・?さてどうなることやら・・・。これも面白い議論でありますね(笑)。

 

様々な事が頭の中をよぎったUS-Openでした。迫力あるトーナメントだったね・・・。

 

 

 

  カテゴリ:スポーツの話

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