新原歯科医院

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寝占友梨絵を追いかけて・・・。

寝占友梨絵さんのライブに行って来ました。まずは3月9日の代々木ナル、ピアノの後藤沙紀さん、ベースの寺尾陽介さんとの共演です。一曲目から寝占さんのヴォーカルが入ります。いつもながら素晴らしい歌に若い共演者たちも引っ張られてどんどん盛り上がって行きます。

 

我が娘二人と約束していたのですが、長女は残業で来れず、次女も着いたのはファーストが終わるころ、8時くらいでした。私一人で盛り上がっていましたが、やはり寝占さんは凄いなぁ・・・。

 

そして後藤さん、寺尾さんもよかったです。寺尾さんは最初は淡々とバッキングしていましたが、徐々にいいフレーズが出始めて盛り上げてくれました。後藤さんは昨年ヴォーカルの出口優日ちゃんを追いかけて、セロニアスと言う店に行った時に共演していまして初めて聴きました。

 

その時に、「なかなかやるわい。」と思いまして、また聴いてみたいと思っていましたら、この日寝占さんと共演、と言う事で願ったりかなったりでした。彼女も若いですが、とてもいいフィーリングの自分の個性を発揮してくれました。いいライブになりましたね。彼女にはもっともっと出てもらいたいなぁ・・・。皆さんに聴いてもらって世に出してほしいと願っています。

 

次の週は東京TUCです。椎名豊さんのピアノトリオとの共演です。TUCのスケジュールには「期待の大型新人ヴォーカリストを迎えて」と銘打ってありました。ベースは新進気鋭の伊藤勇司くん、ドラムは日本を代表するドラマーの一人、広瀬潤次さんという豪華メンバーと寝占さんがどんな化学反応を起こすのか、楽しみなライブです。

 

前週の若いバックとのコラボと違い、超が付くスーパーミュージシャンたちとのギグはそれはそれは素晴らしいものになりました。

 

始めに椎名さんが「普通はインストで何曲かやってからヴォーカルを呼ぶのですが、今夜は違います・・・」と説明しました。彼女のスキャットを含めた声を、あたかも楽器の一つとして捉えているようなこのライブへの想いを語ってくれました。

 

一曲目から寝占さんが歌います。優しい声での歌いぶり、「超絶」と言われるスキャットがバックのミュージシャンたちと会話します。インストと対等、或はそれ以上に渡り合える歌手はそうはいません。この若さでは彼女以上の人を私は知りません。

 

何曲目かに、微妙にタイミングをずらして(?)歌い、演奏した曲がありました。(もうなんの歌だったか忘れましたが)演奏にいいアクセントがついてなんかいい感じだなぁ・・・、と思いつつ聴きましたが、終わった後に椎名さんの説明を聞いて「なるほど」でした。

 

なんと7拍子にアレンジしたんだそうです。椎名さん曰く「みんなニコニコ涼しい顔で演奏しているふりをしていましたが、実は必死でした(笑)。」と言うMCで聴衆の笑いを誘いました。

 

そういわれて見れば、寝占さんも含めてみんな譜面に首っ引きだったかも・・・。いやぁ~、難しいんでしょうね。私のようなど素人は普通に4拍子で歌ったってリズムを狂わしてしまうんだから・・・。

 

この豪華メンバーが椎名さんのアレンジをこの日ずっとリハーサルしてきた演奏は、ほぼ満席にお客さんの盛大な拍手に送られてファーストステージを終えました。きっとセカンドはさらに盛り上がったんでしょう。

 

その次の日、有楽町のスィングへお邪魔しました。この夜はあの大御所、山下洋輔さんのバンドのゲストとして寝占さんが出演するんです。

 

本当に有名な山下さんですが、私はライブは初めてです。どうもフリージャズというものが私には解らない、と言うか聴いていて心地よく感じられないのです。ですからそういう音楽をするイメージの山下洋輔さんのライブには興味がありませんでした。

 

寝占さんが共演するとあって、丁度いい機会なので一度生で聴いてみようと思った次第です。

 

まずはインストを何曲か、いつものメンバーだそうですが、パーカッションに熊本比呂志さん、アルトサックスの米田裕也さん、共にフレッシュな若手ですね。不明な私は二人とも初めてお聞きします。そしてゲストにトランペットの赤塚謙一さんでした。

 

やはり私には少々意味不明な音が流れて来ます。でも聴いているうちに所々でビシッと響くものが感じられ、知らぬ間に私も声を発したりしていました。山下さんのピアノと熊倉さんのパーカッションの会話はとても迫力があり、お客さんも盛り上がりました。二人も笑顔を交わしながらの演奏で楽しそうでした。

 

いやぁ~、凄い!でもやっぱりCDで聴こうとまでは私の感性では思わないかなぁ?大勢のファンの方々はずっと山下さんを追いかけて聴きに来られているようで、よくご存じのようでした。好みの問題なのか、感受性の違いなのか分かりませんが根強いファンがたくさんいらっしゃるんですね。

 

さて、寝占さん登場、やっと私でも知っている曲を私にも解るようにやってくれまして、ちょっとホッとしてしまいました。

 

代ナルでのライブでも感じましたが、こういうフレッシュなメンバーの中では寝占さんの存在が際立ちます。歌がインストを引っ張ることが出来る歌手は少ないです。

 

山下洋輔さんもMCで、「これだけのスキャットを出来る人は世界でも多くないと思う」と言って絶賛していました。私の想いもあながち間違ってはいないかもしれませんね。

 

昨年小岩コチで初めて寝占友梨絵さんを聴いてビックリしてから7~8回は、いろんな箱で聴きました。毎回思うのは、聴いているお客さんよりも共演しているミュージシャンたちの方が寝占さんの歌に驚いているように感じることです。

 

名前や噂はミュージシャンの間では知れ渡っているようですが、初めて一緒に演奏してみて凄イッ、と思うんでしょう。

 

ジャズファンのお客さんの多くはインストではチャーリー・パーカーから始まった(?)「ビバップ」と言うアドリブバリバリの演奏を好む人が多いように思うのですが、歌に関しては、普通に歌ってくれる方が好まれます。不思議なもんですが・・・。

 

大野えりさんも(彼女を初めて聴いたのもコチだったなぁ)私は大好きです。彼女はスキャットだけでなく歌詞を歌う時も素晴らしいインプロヴァイゼイションを発揮します。カサンドラ・ウイルソンやカート・エリングみたいな歌手ですね。でもなかなか受け入れてくれるファンは少ないかもしれませんね。もっと聴きたいんですけどね・・・。

 

ですから、寝占さんのようなスタイルの歌手がどれだけ支持されるのか・・・?でもこれだけメジャーなミュージシャンたちに呼ばれて老舗の箱にもどんどん出るようになって来ているのですから、近い将来「メジャー」と言われるようになってくれるでしょう。大きな期待をもって、さて次はいつ私の行動範囲のお店に来てくれるかな?と待っています。

 

3月9日から一週間、私は寝占友梨絵の追っかけになりました(笑)。

 

 

  カテゴリ:音楽の話

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