新原歯科医院

院長ブログ

カテゴリ: サイエンスの話

鎌倉殿の13人・阿野全成、打ち取られるの巻・・・

三谷幸喜くんは・・・、上手いなぁ( ^ω^)・・・。3滴ほど涙が流れてしまいました・・・(笑)。

 

 

史実ではどうだったんだろう・・・、残っている資料では、このドラマのような柔な人物とは程遠い荒くれものだったとされているそうですが、本当はどうだったのかなんて事は誰も証明できない大昔の日本のお話ですが( ^ω^)・・・。

 

 

日本史はヨーロッパ史、中国史などに比べると資料が少なく、信頼性もどうなんだか・・・(-_-;)、という所がありまして、一部の小説家のお話がそのまま信じられているような状況でもあるのですが・・・(-_-;)、

 

 

それを踏まえながら・・・、三谷幸喜くんの台本、そして演者の演技には感動させられることが多々あり、それは素晴らしい事だと思っているわたくしであります( ´∀` )。

 

 

以前何かで読んだんだけど、江戸時代以降の古文書はかなり解読されて来ているのだけれど、それ以前のものは解読されずにあるものが多々ある・・・、そうです。安土桃山時代の、安土城、大阪城などの詳細も殆どわかっていない状況であるにもかかわらず、小説などの影響で、こうだった・・・、と人々に思い込ませているだけの事なのに・・・(-_-;)、それが正しい史実だとされているのはいかがなものなのか・・・(-_-;)、と個人的には思っております。

 

 

今夜流した3滴の涙の事を書こうと思って始めたら、ちょっと話が飛んでしまいました(笑)。私は元々物理や数学が大好きな理系人間なのですが、歴史も大好きです・・・、(あまり知識はありませんが(-_-;))理系では今わかっていることが明日違うと証明されることがあっても全く不思議ではなく、それを受け入れることが当たり前、そうやってサイエンスが進化して行くことを知っています。

 

 

あまりにも資料不足の日本史、これからの古文書の解析によって、新しい日本史が進化していくことを見たいけど・・・、ちょっとわたくしも歳をとって来ましたから(-_-;)、私の寿命の範囲内でどれだけ新しい事が発見されるのか・・・、あまり期待できないかな( ^ω^)・・・。

 

 

ちょっと話が飛び過ぎたな・・・(-_-;)、それも三谷幸喜さんの台本のおかげかも( ^ω^)・・・。今週は酷暑が戻って来るようです。皆様ご自愛くださいませ<(_ _)>

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新型コロナウイルス感染近況・私感

最近になって、「コロナ感染の経路はアエロゾル感染が殆どだとCDCも報告している・・・」という話を耳にしました。そんな報告あったかなぁメディアに載ったんだろうか・・・?と疑問に思っていました。

 

 

今日スマホのニュースを読んでいたら、{「エアロゾル対策に集中を」専門家グループ提言、感染研に苦言も・・・}と言う見出しの記事がありました。M新聞の記事だそうです。それによると・・・、

 

 

「感染経路をめぐっては世界保健機構(WHO)や米疾病対策センター(CDC)が昨春、エアロゾル感染と飛沫感染が主だと挙げ、接触感染は起きにくいとする見解を示した。」とあります。ちょっと調べてみました。CDCのホームページです。すぐに出て来ましたよ。

 

 

 

 

 

 

Transmisionと言うのが「経路(感染)」ですね。3つの主な経路は、

1:ウイルスを含んでいる飛沫(droplets)、或いはエアロゾル(aerosol)を吸い込むこと・・・、

2:飛沫或いはエアロゾルが目、鼻、口などの近くに付くこと・・・、(咳やくしゃみから・・・)

3:ウイルスが付いた手(何かウイルスが付着した物に触った等・・・の手)で目、口、鼻などを触ることから・・・、

 

なお、1、2では飛沫とエアロゾルを分けていません。「飛沫、或いはエアロゾル」という書き方をしています。そして3が接触感染ですが、接触感染が起きにくいとは書いてないよなぁ・・・(-_-;)。

 

 

主な感染経路はこの三つだと書いてありますが、どれが主だとは記してないですよね(-_-;)。初めに書いたM新聞の記事では昨春発表されたとのことですが、このCDCの見解は昨年の12月6日に更新されたもので、昨春のものから変化はありません。少なくともこの新しい情報の事も(変化ないですけど)書いて欲しいじゃぁないか(*  ̄︿ ̄)。

 

 

WHOのホームページも見てみました。

WHO-2019-nCoV-Workplace-actions-Policy-brief-2021.1-eng

 

 

これはちょっと長いですね(-_-;)。こちらは・・・、そうですね感染者の近くにいて(特に換気の悪い室内で)ウイルスを目、口、鼻などからもらって感染することが主な感染ルートだと思われる・・・、と書いてありました。ただ、エアロゾルが主にウイルスを運ぶとは書いていないんですけど(エアロゾル、飛沫、と言う単語はありませんね)・・・(-_-;)。接触感染のエビデンスも限られたものではあるが、ある。とも書いてありました。

 

 

 

 

そして感染予防対策として重要、必要なこととしては、結局今まで通り、マスク着用だったり、三密を避けることだったり、手洗い(これは接触感染予防ですね)、手で触る場所などの消毒、清掃・・・、等と従来の対策から変化はありませんね。そしてそのような見解は各方面からの研究結果をもとにまとめたものであるようです。

 

 

 

 

こうしてCDC、WHOのホームページを見てみますと、今朝私が見て気になったM新聞の記事はすべて間違っているわけではないけれど、決して正しく伝えてはいないと感じました。CDC、WHOが断定していない部分を、いかにもそれが証明されたかのように書くのはいかがなものでしょう(-_-;)?

 

 

記事を読んでいますと、まぁ、これくらいは言ってもくらいの事もありましたが、ちょっと極端すぎるし、世界の現時点での情報を正確に伝えていないのは間違いない事実です。間違った情報を伝えようとしていると言っても過言ではないかも知れませんね。そういわれても仕方ないような書き方をしているように感じます。

 

 

そのやや極端な情報を後押しする多くの専門家の名を挙げています。彼らはCDCの先ほどの見解についてどう思っているのでしょう???少なくとも記事を書いた記者はそのお偉方の情報のみを元にして記事を書いているようです。それに関するなんの裏付けもとっていないことは明らかです。私のような素人でさえ簡単に調べられることなのに・・・(-_-;)。

 

 

記事の最後に{感染研からは「エアロゾル感染を含む感染経路の分類方法については、国際的にみても多分野の研究者の間で議論の途上にあると認識している。感染経路の分類についても、国際的、科学的に合意が得られた方法に基づいて更新していく予定」との回答が寄せられたという。}とありました。

 

 

私の私感ですが、この回答はサイエンスをするものとして全く正しいものだと思います。それに反論するなら、正確な情報源を明らかにしてからでなければ議論にならないのです。偉い先生がこう言った・・・、だけではだめですよ。その根拠となるものを示さなければならない。サイエンスをするものとして当たり前のことです。

 

 

こういうことは私たち素人にはとても解りづらい事ですね。マスコミの仕事と言うのは、そういう事柄をチェックして・・・、調べて・・・、私たち素人にもわかりやすく説明することだと思っていましたが・・・(-_-;)、どうもそうでもないんでしょうかಠ_ಠ???

 

 

今朝感じたことを書き記しました。全くわたくしの個人的見解ですが、皆さんはどうお思いになりますでしょうか???

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私の夢

ある朝のこと。亀戸駅で総武線に乗りましたら前でノートを開いて勉強している女性がいました。

 

長い黒髪が綺麗な小柄で利発そうな女性の持つノートに目をやると、なにやら難しそうな数式がびっしりと、しかし丁寧に書き込まれています。理系女子ですね。

 

老眼鏡をかけなければ読めませんが、なにか懐かしい数式の列に、失礼ながらチラチラと見てしまいました。一度閉じたノートの表紙に「線形代数」と書いてあるのは読めました。

 

 こんな感じ・・・。

 

あぁ、「Linear Algebra」だな。線形数学って言うのかと思っていたけど、代数なんだ・・・。

 

歯科大学に入る前に物理学科を卒業している私です。数学もだいぶやりました。微分積分くらいはどうと言う事もありませんでしたが、この「線形代数」あたりから、どうも理解するのが難しくなりまして・・・、それでもやり方だけ覚えて試験ではまぁまぁだったんでしょうね。数学ではオールAでしたから、要領がよかったのかな(笑)?

 

私の次女も物理を専攻して大学院まで行きました。あるときに線形代数がよく解らなかった、という話をしたら、「あらあんなの簡単よ。」とあっさり言われてしまいまして参りました(笑)。

 

 

どうやら私より娘の方が頭は良いようです。私には量子力学の方がまだイメージが湧いたんだけどなぁ・・・。

 

 

ま、決してさほど優秀な頭は持っておりませんが、学生時代は数学や物理は大好きでした。ひょんなことから歯医者になりましたが、いつか趣味としてもう一度勉強してみたいなぁ・・・、と言う夢を持っていました。

 

しかし実社会に出てみると、とてもそんな余裕はありませんでした。日々のことで精いっぱい、いつの間にか物理学科を出てから40年たってしまった。もう因数分解や三角関数でさえ解らなくなりました。

 

でもまだ脳漿のどこかに夢のかけらが隠れているようです。総武線で通学する可愛い理系女子のノートを覗いて、感じるものがありました。いつか、もう一度夢を思い起こしてみたいものです。

 

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大願成就・2017七夕

七夕の夜遅く、弟から電話がありました。

 

「認可されたよ。」「そうか、おめでとう」短い会話がありました。

 

どういうことかと言いますと。

 

アメリカに住む彼が開発して20年近く治験などを続けて昨年FDA(日本の厚生省にあたる役所です)に提出した新薬申請が7月7日に承認され、新薬としてのアメリカFDAの認可を受けたのです。

 

私の弟はアメリカのUCLAと言う大学の医学部でhematology(血液内科)及びoncology(腫瘍学)の教授を務めています。その血液内科の分野でL-Glutamineが「鎌形赤血球症」(Sickle Cell Desease)という病気の症状を緩和することを発見して、それを治療に使えるように新薬としての認可を受けるために研究、治験を続けていました。

 

この病気は黒人や一部のヒスパニック等、アフリカなどのマラリアが発生する地域をオリジンとする人々の一部だけに見られる遺伝的な病気です。赤血球が鎌形に変形し、また赤血球の寿命も短くなるためにかなり辛い症状を伴います。

 

特定の遺伝子の組み合わせを持って生まれた患者のほとんどは若年のうちに亡くなります。そうでない患者も激しい痛みを伴う発作に苦しめられる症状が多発します。有効な薬はなく、またこの病気に効果のある薬は過去20年近くFDAの認可を受けるに至っていませんでした。

 

新薬の開発には莫大な資金が必要となりますが、ずっと個人で研究開発を続けるためにはかなりの苦労がありましたが(私はその苦労のごく一部を垣間見ただけですが)とうとう新薬としての承認を受けることが出来ました。

 

 

これはFDAのHPに今朝載っていたページです。中段にある「Emmaus Medical Inc」というのが新原豊博士がこの薬の為に立ち上げた製薬会社の名前です。

 

いままでの苦労が報われました。まだこれから多くの苦難も待ち受けているかもしれませんが、大きな一歩を踏み出すことが出来ました。多くの人の援助と支えに助けられたことは間違いないところで、その支援し続けてくれた方々には本当に感謝しています。

 

またその支援に報いるべく努力し続けた弟を誇りに思うとともに、これからの成功を祈ってやみません。日本人がアメリカFDAから新薬の認可を受けたことはいままでどれだけあったのか知りませんが、これは歴史的な快挙であることは間違いありません。おそらくほとんどの日本人の方々にはこのニュースが伝わることはないと思いますが、この快挙を本当にうれしく思います。

 

 

この薬が鎌形赤血球症に苦しむ患者さんたちの痛みを和らげることが出来るようになることを祈っています。そして間違いなくそれは実現するでしょう。

 

Emmaus Life SciencesのHPにもホットニュースが載りました。

 

私の家族、知人にとって素晴らしい七夕になりました。感謝の気持ちでいっぱいです。

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太陽

最近陽射しの強さを感じる日が増えて来ましたね。どんどん季節は巡って行きます。

 

陽射しを受けて「熱い」、と感じるときに太陽のエネルギーの偉大さを思う事があります。あまり関心のある方はいないだろうなぁ・・・、とは思いますが、実は私は歯学部に入る前に物理学科を卒業している理系人間なのです。

 

陽射しに季節感を感じ、詩が浮かんで来る方は、文系の感性が強いんでしょうか?私はそれよりも大自然の驚異を感じます。

 

先日、昼休みに外を歩いていて陽射しが熱く感じられました。「そういえば、子供のころに勉強してて、電気スタンドを熱く感じた事があったなぁ。」なんぞと昔のことを思い出しました。

 

 こんな感じ、そのうちZ-ライトとか買ったなぁ・・・。

 

どんどんLED電球にとって代わられている白熱電球です。これ、結構熱くなったよなぁ。電球切れて、取り換えるときにうかつに触って火傷しそうになったこともありましたねぇ・・・。でもその電球から1メートルも離れると、熱さは感じなくなりました。

 

 

でも、「今歩いていて熱さを感じている太陽の光は気の遠くなるような遠い距離から宇宙を旅して来て、たった今私に熱さを感じさせているのだ・・・。」と思うと、太陽エネルギーの偉大さを思わずにはいられませんでした。

 

 

ちょっとネットで調べて見ました。太陽から地球までの平均距離は1億4960万キロメートルなんだそうです。距離感が見当もつきませんが、太陽が発した光が地球に届くのに8分19秒かかるんですね。

 

1メートルで熱さも薄れる白熱球の中のフィラメントは2000度以上ありますが、空気で冷やされた電球表面の温度は100度程度です。太陽の表面温度は約6000度と言われています。熱さだけでなく、とてつもないエネルギーが放出され、それが遠く離れた地球まで届き、私たちに陽射しの熱さを感じさせ、そして地球に大きな恵みを与えてくれているんですね。凄いよなぁ・・・。と理系人間の私は感嘆してしまうのです(笑)。

 

 

 地球は太陽に近い方から3番目です。

 

太陽系で地球のひとつ内側を廻っている金星の表面温度は平均464℃ひとつ外側の火星はマイナス56℃です。地球は太陽から丁度いい温度になるような絶妙な距離の軌道にあるんですね。

 

勿論大気の状態などいろいろな要因はあるんですが、太陽のエネルギーの強さと太陽からの距離の関係で地球には生命が誕生するための条件が揃い、素晴らしい自然の中に私たちは生かされています。

 

今年になって、地球から40光年離れたところにある太陽系外惑星系TRAPPIST-1に地球型惑星を7個発見した、と言う発見がニュースとなりました。その中の3個はハビタブルゾーン(生命存在可能なエリア)に位置しているとの事でした。

 

 

これからも広い宇宙の謎は少しづつ明らかになってくるでしょう。その中には地球のように生命が存在することが確実な星の発見もあるかもしれません。

 

きっと私たちの地球のように太陽エネルギーの恩恵を受けて緑豊かな自然のなかに生かされている生命体が存在するのかも知れませんね。

 

 

そして、このような美しい光で私たちの心を癒してくれる太陽の恩恵が与えられていることは、まさに神の恵みなのかもしれません。

 

 

ちょっとした春の陽射しの暖かさから、徒然と感じいったことを綴りました。

 

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プロキシマ・ケンタウリbと子供の頃の夢

文芸春秋11月号の「数字の科学」と言うコラムに「最も近い恒星までの距離」と言う題の文章が書かれていました。

 

それによると、今年の8月にプロキシマ・ケンタウリと言う恒星に、惑星があることが発見された事が注目されている、と書かれていました。プロキシマ・ケンタウリbと名付けられたようです。

 

その恒星は太陽から最も近いところにある恒星です。その惑星は地球から最も近いところにある太陽系外の惑星と言う事になります。

 

purox3

 

purox1

 

そしてプロキシマ・ケンタウリbのサイズと気温は比較的地球に近いと見られており、つまりは多量の水が存在し、生命が誕生している可能性も期待できるという訳ですから、天文学者たちは色めき立ったという話です。

 

ではそこへ探査機を飛ばして調査することは可能だろうか?と言う話になりますが、そこまでの距離が問題になります。地球から4.25光年離れているのです。そこから出た光は4年以上かかって地球に届きます。今見えているのは4.25年前のその星の姿です。

 

太陽系外へ向かって今も飛んでいる宇宙探査機ボイジャー1号は秒速17キロメートルと言うスピードで(因みに音速の50倍の速さです)宇宙を旅しています。その速度でプロキシマ・ケンタウリに向かわせても到達に七万年以上かかることになるそうです。これではお話になりませんね。

 

boija ボイジャー1号

 

ボイジャー1号、2号は1977年に打ち上げられました。もう30年近く宇宙を旅しているのです。太陽圏外まで到達していますが、まだ太陽系を脱出してはいないそうです。ここら辺は少し難しいですね、私も勉強しないと意味が解りません(笑)が、30年飛んでも太陽系さえ抜けられないなんて・・・。これってすごい事だよなぁ・・・。(太陽系の外に出るには3万年ほどかかるそうです(驚))

 

ハッブル宇宙望遠鏡は130億光年離れた銀河まで発見しましたが、それに比べて4.25光年なんてすぐ近くのような気もしますが、そこへ行くことも今の人間の力では不可能に近い事なのですね。何という宇宙の広さでしょう?

 

そういう観測が出来るようになったのもつい最近のことです。私が子供の頃は地球以外の星に生命が存在する可能性は殆どない、と言われていたものです。地球は宇宙の奇跡の星だとさえいう科学者もいたのです。

 

私がアメリカにいた頃「コスモス」と言う(宇宙ドキュメンタリーと言うのでしょうか?)テレビ番組がありました。40年近く前の事です。

 

seigan1 seigan2 セイガン博士

 

カール・セイガン博士がナレーターを務めるこの番組は大人気でしたが、その番組の中でセイガン博士が、この広い宇宙に地球のような生命体を育む星が他にないなんて考えられないことだ・・・。と地球外生命の存在を明確に肯定していたのが、私が初めて聞いた肯定的意見でした。

 

2年前にこの番組の続編のような番組が作られ13話放送されました。今でもその「コスモス:時空と宇宙」はナショジオチャンネルで見る事が出来ます。タイソン博士と言う物理学者が司会をしています。これも面白い番組です。

 

taison ニール・タイソン博士

 

科学の発達は目覚ましいものがあります。そしてその進化、新しい発見をするたびに分からないことが増えて行くような妙な進歩です。そう、昔ニュートンたちが古典力学を完成させた時には、(殆ど)全ての事が証明出来ると考えられていたかもしれません

 

ところが年とともに、科学が発展していくにつれてわからないことが増えて行きます。知らない事、わからない事がまだまだあることを理解するようにになるのです。やっと今年になって地球から4光年強の近さの距離に太陽系外惑星が存在することを人間は知り得たのです。

 

purox2

 

私は子供の頃「鉄人28号」の漫画が大好きでした。「僕はハカセになるんだ!」と言っていたそうです。敷島博士やお茶の水博士のように、ハカセとはロボットを作る人の事をいうものと思っていた子供時代の私の夢は「ハカセになる!」だったんです(笑)。

 

tetujinn 鉄人と正太郎くんと不思議な(笑)操縦器

 

その頃漫画で見ていたことは当時は夢のような話ばかりでした。人間が月に行くことなどは夢のまた夢だったのですから。

 

多くの夢が現実となりましたが、さていつかは人間がスタートレックやスターワーズ、はたまた宇宙戦艦ヤマトのようにワープ航法で宇宙を旅する時代は来るんでしょうか?実現不可能と言われていますが、真剣に研究している科学者もいるそうです。まだ子供のころの夢見る魂は若干私の中に残っているようです。期待しています(笑)。

 

wa-pu

 

先日七星会という高校同期会がありまして、昔の理系クラスの同級生たちと話をしていて、あの頃はこんな話にも十分興味を持っていたことを思い出しました。いまでも少しはその名残がある事がなんだかちょっとうれしく感じてしまいました(笑)。

 

 

 

 

 

 カテゴリ:サイエンスの話

糖尿病とアミノピュア

ずっとご夫婦で一緒に検診にいらしていた患者さんがいます。一昨年奥様が一人でいらっしゃいました。「主人がちょっと病気になりまして、今回は私一人で・・・」とおっしゃいました。詳しくお聞きすることも失礼か、と思い、ただ「ご主人に宜しくお伝えください・・・」とだけお話ししました。

 

昨年秋に久しぶりにご夫婦ご一緒の予約が入りました。「いやぁ、良くなられたのかな?」といらっしゃるのが楽しみになりました。

 

そして当日久々にご主人の検診でお会いしますと、「実は癌になっちゃってさぁ・・・。」なんと胃がんの手術をして、しばらく抗がん剤治療を続けられていたとの事でした。再発もなく、体力も回復して、ここまで出てくる元気が出たそうです。いやぁ~、良かったよかった・・・。

 

やはり入院生活やその後の療養期間、かなり筋力が落ちてしまい、大泉学園から四ツ谷まで来るのにかなり疲れてしまった様子です。散歩などして体力の回復には努めているそうですが、お年でもありますから、中々もとには戻らないようです。

 

アミノピュア(L-グルタミン)にはいろいろな効能がありますが、免疫を強める、また筋力の回復を助ける・・・、と言った効果もあります。「よかったら、お試しください。」と250グラムボトルを差し上げました。ダメもとで、少しでも何かの助けになれば・・・、と思ったのです。

 

今年になりまして、少し歯がしみる、と訴えていらっしゃいました。診てみると虫歯発見です。早速治療を始めました。その合間にお話しをしていましたが、アミノピュアが意外な効果を生んだことを発見しました。

 

この患者さん、実は以前から糖尿病もありまして、いつもその検診に行かれていたそうなのですが、最近の検診で検査をしたところ、数値が良化していたんだそうです。

 

患者さん曰く「ほかに何も変わったことしてないし、あるとすれば先生がくれたアミノなんとかしか考えられないんだよなぁ・・・」その効果なのかは分かりませんが良くなっているならそれはいいことです。

 

その後根本先生の患者さんで長く糖尿病で通院されている方がいらっしゃいまして、根本先生がその方にアミノピュアを差し上げました。その後数週間してその患者さんからお礼のハガキが届きました。

 

彼女には数値が良化するだけでなく、実感できる効果があったのです。長年辛い思いをして来た体調がとても良くなって、生活の質が向上したことに喜んでいるとの嬉しい知らせでした。

 

内科医の弟に話しました。アミノピュア(L-グルタミン)はヘモグロビンA1c(HbA1c、血糖の状態・・・血糖値の高低を見るための数値)の数値を下げる効果がある事が分かって来たとの事でした。

 

メカニズムはわかりませんが、(ずべてのケースにするわけではないでしょうが・・)糖尿病にある程度の効能があるに思えます。同じ悩みをお持ちの方には一度試して見ることをお勧めしたいと思っています。

 

 

 カテゴリ:サイエンスの話, 未分類

ノーベル賞アゲイン

なんとなんと連日のノーベル賞受賞の嬉しいニュースですね。物理学賞の梶田隆章氏は、以前ノーベル賞をとった小柴先生のお弟子さんとのこと。実験屋さんですね。

 

理論物理学者の理論を実験で実証する、とても大事な、また難しい分野です。かかる予算も莫大なものになります。小柴さんは資金繰りに次ぐ資金繰りが仕事だったようなもんだ、と言いうような事を言っていたように思います。

 

それに加えてものすごく地道に、また正確を極めた観測をするための工夫と技術が求められる難しい分野の研究です。

 

今回受賞した梶田氏の実験結果はこれまでの物理学の「標準理論」と言うものの前提を覆す大きな発見でした。(標準理論ではニュートリノの質量がゼロであることが前提なんだそうです。)これで、また物理学者たちは新しい理論の構築をしていかなければならなくなったのです。

 

このように、科学の世界では昨日まで正しいとされてきたことが間違っていた、ということが時々おこります。そうであれば当たり前のように新しい考えを取り入れていくのです。

 

先日の大村氏が「たくさん失敗をしなさい」と言っていました。まさに失敗は成功の基!多くの失敗の上に科学は発展しつづけているのです。勿論「標準理論」は失敗ではありませんよ。その時点では最高の理論だったのです。

 

科学では、あくまでも「この時点では・・・」と言うくくりのなかで正しい考えと言うものを定義します。それは書き換えられることがあっても不思議ではなく、成長、発展の過程にあるということです。

 

人為的な、或は故意のミスでなければ、研究の成果は例え失敗であろうともその努力は評価されるべきものなんだと思います。昨年来、ある世界的に高名な科学者が自殺に追い込まれたり、若い研究者が葬り去られた事象がありましたが、少々行き過ぎた何かがあったように思えて残念でなりません。

 

それはともかく、こうなってくると、もしかして村上春樹氏の文学賞も期待出来るかもしれませんね。もう数年前から候補に挙がっている村上氏ですから・・・。

 

彼の小説は、なんというか外国の小説を日本語に訳した訳本のような文体で、それがなんとなくお洒落に感じるのかも知れません。

 

私個人的には、さほど彼の作品の良さはよくわかりません。題名の付け方に関しては、(古い楽曲や小説の題名をもじったようなものがよくありますね、)あまり好感は持てません。

 

でもまぁ、世界中の人々に評価されているんだから、いいものがあるんでしょうね?今回はなくとも時間の問題だと思われますが、ここまで来たら、三日連続の嬉しいニュースを聞けたらいいなぁ・・。

kajitaなんと私より6歳も若い!

 

梶田さん、おめでとう!

 

 カテゴリ:サイエンスの話, 日々のこと

ノーベル賞

嬉しいビッグニュースでした。大村智氏がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

 

湯川博士が日本人として初めて受賞して、暫くはなかなか頻繁に受賞者が出ることはなかったのですが、最近は増えて来ましたねぇ。

 

大村氏は大学卒業後、一時墨田工業高校の定時制の教師だったとか・・・。私の住む亀戸から程遠くない場所にありまして、なんかそれだけで好感を持ってしまいます。(ちなみに私の母校は墨田川高校で、墨田工高ではありませんが、)

 

スポーツマンの村田氏はスキーの距離競技で国体にも出た事があるとか・・。ゴルフもハンデ5の上級者なんだそうですね。

 

この受賞につながった微生物を発見したのも、伊東市川奈にある某ゴルフ場の土を採取したところから抽出したものだそうです。(川奈と言えばあのゴルフ場でしょうね。)

 

昨日のテレビのニュースの中に英語でスピーチしている画面がありました。いくつもの賞を海外で取られているそうで、恐らくはそのひとつの受賞時のものでしょうか?

 

そのスピーチでは、「この薬の開発につながる微生物はあるゴルフ場の土から発見しました。昔、マリリン・モンローとジョー・ディマジオが新婚旅行で日本を訪れたときに立ち寄ったゴルフ場として有名です。これからはこの微生物が見つかったゴルフ場と言われるようになりましょうか(笑)」と話しておられました。

 

なんとまぁ、お洒落なスピーチではありませんか?お堅い学者さんのイメージはありませんね。きっとこういう方々が本当のいい研究をなさる学者なんでしょうか?

 

しかし、このニュースを聞くまで(私も含めて)日本人のほとんどの方はこの村田先生の素晴らしい業績を知る由もありませんでした。マスコミの方々にはもう少し頑張って欲しいかな・・・?つまらない記事を少し減らしまして、こういう記事も・・・。

大村氏

 

おめでとうございます!!

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ノーベル賞

日本人がノーベル物理学賞を取りましたね。おめでとうございます。

 

私も物理学科を出ておりますから、感じるものがあります。ノーベル賞、とりたかったなぁ・・・。なんてね(笑)。

 

湯川先生のあと、朝永先生が受賞され、徐々に受賞者が増えて来ました。理系の賞が多かったですが、最近は多分野にわたり、かつ頻繁に受賞されるようになりましたね。

 

きっと村上さんも近い将来、文学賞をとるのでしょう。

 

昔から思っていましたが、元々ノーベル氏がダイナマイトを発明して築いた財産で財団を作り、賞金を出すようになった訳ですが、その資産を運用して殆どの費用を賄っていると言うことは、いったいどれだけの遺産をノーベル氏は残したんでしょうね?

 

まぁ、私たち庶民には想像もつかないような金額なんだろうなぁ…。すごいものです、ダイナマイトの威力は。

 

それとは関係なく、物理学科を卒業してから歯医者になった私は、いつか趣味でまた物理を勉強してみたいと言う夢があったのですが、日々のことに追われ、全くその余裕なく今日に至っています。

 

もはや、三角関数も、因数分解も解らなくなってしまった今、夢は遠いかなたに霞んでいます。でもその夢を忘れずにいたい、と時折思い起こします。こうしてノーベル賞が話題になったりすると、彼方に行ってしまった夢が胸をよぎるのです。ノーベル賞、とりたかったなぁ・・・。(ふふふ)

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